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敷布団・合繊敷布団の使い方
寝具のプロが教える敷布団・合繊敷布団の使い方
敷布団と一言で言っても、その中でも様々な種類の敷布団があります。今回は合繊敷布団に注目して、その使い方についてご紹介します。
合繊敷布団ってとういう敷布団のこと?
敷布団は詰め物によって名称が異なります。その中でも合繊敷布団(ごうせんしきぶとん)と呼ばれる敷布団は、詰め物がポリエステルわたや化学繊維の素材わたを使用している敷布団のことを指します。
ポリエステルわたにはどんな特長があるの?
合繊敷布団に使われる、ポリエステルわた。その特長は大きく3つあります。 1つ目は、軽さです。ポリエステルわたは、見た目をわかりやすく説明すると、夏のお祭りの縁日で売られている、綿菓子です。見た目は綿菓子のようにふんわりとしていますが、綿菓子のように溶けたり、べたべたしたりすることはありません。 2つ目は、弾力性があり、つぶれにくいことです。綿菓子のような見た目に反して、ポリエステルわたを触ると柔らかいですが、量が多くかたまりになると弾力が出て、ぎゅっと握ったりつぶしたりしても、すぐ元に戻ります。ぺたんとへたってしまうことがありません。 3つ目は、ほこりが出ないことです。天然素材である綿や羊毛は、細かなちりやほこりが出てきますが、ポリエステルわたは摩擦を加えたり強くたたいたり振ったりしても、ポリエステルわた自体からちりやほこりが出てくることがありません。
合繊敷布団の寝心地
合繊敷布団を購入しようかなと検討なさっている方は、ご自分用でしょうか。来客用でしょうか。どのような用途にもおすすめできます。また、どのような方が眠る場合でもおすすめできます。 もちろん敷布団は床に敷いて眠るため、マットレスのような寝心地とは異なります。ですので、マットレスのような、コイルの上に眠る感覚とは異なります。しかし敷布団の中でも、ポリエステルわたが詰められている合繊敷布団は、弾力と厚みがあり、快適な寝心地を提供してくれるものが多いです。 詰め物であるポリエステルわたが多く重いほうが寝心地が良い、ポリエステルわたが少なくて軽いと寝心地が悪いというものでもありません。ポリエステルわたの品質はメーカーさんそれぞれによります。 触ったり、両手で押してみるだけでなく、その上に寝転んでみることで寝心地や感触を確かめて欲しいと思います。また、綿や羊毛の敷布団とも寝比べてみることによって、その弾力と軽さを実感できると思います。
合繊敷布団の使い方~自分のために
合繊敷布団は、その1枚だけで十分満足できる寝心地を持っていることが最大の強みです。合繊敷布団を購入するときや使用するときに、この1枚でいいか、厚み出し用のマットやマットレス敷布団も用意したほうがいいかどうか悩んだ場合は、まず合繊敷布団1枚で数日眠ってみてください。 その数日間で納得できれば、厚み出し用のマットなどは必要ありません。まず1枚で眠って試してみて欲しいと言いきってもいいのが合繊敷布団の良さです。また、使っているベッドのマットレスの寝心地が変わってきて悩んでいる方や、へたってしまっている方にも合繊敷布団を敷いてみることをおすすめします。 弾力があり厚みがあるため、マットレスの寝心地調整に適しています。それでもどうしてもマットレスの寝心地が改善しない場合に、マットレスを買い替えることになっても合繊敷布団は敷布団として活用できます。 また、昔から日本で愛用されている綿の詰め物の敷布団は、長く愛用すればするほど綿がぺたんと平らに、へたってきてしまいます。綿を打ち直す、って言いますよね。どうしてもへたってきてしまう綿は、打ち直して寝心地を改善させたりふくらみを取り戻したりします。 しかしポリエステルわたにはそういった手入れが必要なく、一生寝心地が変わらないということはありませんが、綿の詰め物の敷布団よりも劣化が遅いでしょう。また、よく「敷布団の上に立ってはいけない」と言われるのを聞いたことはありますか。綿の場合、その上に立つ、立って歩くなどの強い力がかかりすぎるとわたが切れてしまうのです。 綿の詰め物の敷布団は、丁寧に扱うことで、中綿を入れ替えて使い続けることができます。中綿の入れ替えは業者に頼む必要がありますが、業者に任せてしまえば戻ってくるときには綺麗で寝心地の良い布団になって戻ってきます。 気に入ったものを長く使いたい方、ご夫婦や大人同士の家族ですとたいへん扱いやすいでしょう。ポリエステルわたは、強い力をかけてもわたがちぎれたり切れたりすることがありません。 また、安価なものも多く、手軽に手に入れることができます。布団の上で遊んだり大きく動くことも多いお子様や、人数が多くお布団を数枚購入する必要があるご家族ですとポリエステルわたの合繊敷布団のほうがいいかもしれません。
合繊敷布団の使い方~相手のために
合繊敷布団の強みとして、価格が手ごろであることも挙げられます。安価であるため、購入しやすく、突然の来客や、突然必要になった際に買い求めやすいです。 家族全員ベッドで眠っているけれど、急に田舎の親戚が遊びに来たりすることもあるでしょう。自分1人でベッドを使っているけれど、急に友人が遊びに来ることになった、両親が来ることになった、ということもあるでしょう。そういった突然の入り用に選びやすいです。
使う際の注意点
合繊敷布団を使用する際には、必ず敷布団用のカバーやシーツを使いましょう。 敷布団はマットレスと違って、手軽に畳んだり干したりすることができますが、それでも敷布団を長く愛用するために、敷布団用のカバーやシーツをかけてください。 マットレスを使うときに敷くような、ベッドパッドのようなものは必要ないと考えてください。ただし、お子様のおねしょやペットも一緒に眠るなど、なにか気になることがあれば防水パッドやシーツを使用すると安心安全に使用できます。 また、敷布団用のカバーやシーツには、様々な形状のものがあります。最近は昔ながらの一枚布のシーツだけでなく、四辺にゴムが入っており手軽にかぶせることができる敷パッドもあります。 合繊敷布団を1枚だけで使う場合は、床に敷くことになりますので敷布団の両面がすっぽり被さる形状のカバーやシーツを選びましょう。 もしも合繊敷布団の下に敷布団用マットレスや厚み出しのほかの敷布団を敷く場合は、両面が被さっているかどうかは気にせず、一枚布のシーツや、表面の眠る側だけ被さっている形状のものでも良いでしょう。
・敷布団・合繊敷布団の使い方 まとめ
・ 合繊敷布団の特徴を理解しましょう!
・ ベッドマットレスの上に敷く事で寝心地を良くする敷布団!
・ 合繊敷布団は比較的に安価な商品が多いので手軽に購入できます!
・ 敷布団用の布団カバーを使いましょう!
- 2017.02.07
- 14:16
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