ウール毛布の使い方

寝具のプロが教えるウール毛布使い方

毛布を購入するとき、何を重視しますか。値段、柄などの見た目、もしくは素材でしょうか。ここではウール毛布の使い方をご紹介します 。

 

 

寝具専門店だからこそ取り扱いがあるウール毛布

ウール毛布を使ったことはありますか。ウールの毛布は、安価をうたう量販店の寝具売り場で目にすることは、あまりないと思います。百貨店や、寝具を専門にしている会社が自信を持って作っていて、素晴らしい製品を提供されていることがほとんどです。 というのも、ウールは羊の毛という天然素材ですが、ウールを肌触り良く加工することはとても難しいのです。
ウールの洋服を着て、チクチクしてしまい、まだ着ることができるのに着るのをやめてしまったという経験はありませんか。ウールをチクチクしないように加工をするのは、とても難しいです。
そのため手間もかかり、その分価格も高価なものが多くなってしまいます。ですので、安価を売りにするお店では、ウールの毛布を提供することが難しいのです。しかし一度使ったら止められない素晴らしい魅力を持っています。

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羊の毛は万能

そもそもウールとは、羊の毛です。羊の毛刈りの光景を見たことはありますか。大量の毛で、モコモコに膨らんだ羊をバリカンで剃っていくと、どんどん羊のピンク色の地肌が見えてきます。刈り取られた後の羊はこんなに小さかったのかと思うほど小さく、華奢な姿になります。
羊はモコモコと生えるその毛で、体温を調節し身を守りながら生きています。そして大自然の中で生き抜くための羊の毛は、万能です。 そもそも羊は標高が高い場所で生活するものが多いのですが、標高の高い場所は、日中は暑く、夜はとても気温が下がり寒さが厳しい場所です。そのような環境下で羊の身を守る毛は、とても丈夫で、暑さにも寒さにも強いのです。

 

ウールが持つ特徴

羊の毛は、綿や麻の素材と同じ、天然繊維と言われます。その逆は、化学繊維です。天然素材は多くの機能を備えており、人との相性もとても良く、丈夫で長持ちするので長く愛用することができます。
ウールの特長1つ目は、あたたかいこと。冬になるとウール素材のセーターを着用する人が増えますよね、なぜこんなにもウールが冬の洋服に使われるのか、それはとても暖かく、冬の冷たい風から身を守ってくれるためです。
特長2つ目は、吸湿速乾性に優れていることです。この機能を知らない方は多く、ウールにそんな機能があるの?と思われる方も多いです。ウールは汗や水分を吸収し、発散する機能がとても高いため、汗かきな方でも快適に使用することができます。
例えば冬場に、厚手のルームソックスなどを履く方もいらっしゃると思います。フリース素材の靴下は、汗をかいてきても吸収しないため、内部がジトっと湿ってきます。しかし、ウールではそういったことはありません。 この吸湿速乾性に優れた機能は、登山用の洋服で使われることも多いです。登山をするための人の洋服は、山の急な天候の変化に応じて体温調節ができるよう、薄手で高機能なシャツや靴下を複数枚身に着けて、それを脱いだり着たりしながら体温調節を行います。そういった登山のシチュエーションでは、ウール配合のシャツや靴下は好まれ、愛用されます。
特長3つ目は、防臭機能に優れていることです。布団は一日に6時間も7時間も身にまとうため、汗やほこり、体臭や部屋のにおいなどを吸収します。しかしウールには、そういった匂いが付きづらく、気になりません。寒さが厳しく悪天候が多いスコットランドの漁師たちは、厚手のウールのセーターを愛用します。寒さやにおいにも耐えうる丈夫な素材は、世界中の様々な場所で愛されて使われているのです。

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ウール毛布の使い方

ウールの特長を生かして使うことができるウール毛布。見た目の柔らかさやしなやかさ、暖かそうな様子からは想像もできないような、高い機能を兼ね備えています。
ウールの機能として、繊維がよく縮れており、風通しが良いため、1枚だけで使用するよりも、羽毛布団などと合わせて、重ねて使用することをお勧めします。 重ね方は、羽毛やポリエステルわたなどの掛け布団の上に毛布を重ねる使い方をおすすめしています。
その使い方で使ってみて疑問が無ければその使い方を、しかし感触や寝心地の好みに合わせて重ね方を逆にするなど、アレンジをしてもいいでしょう。 布団を複数枚使用する場合、どのよう重ねて使用することが正しいのかを気にする方は多いです。しかし、正しい使い方よりも、自分がどちらのほうが快適かを重視したほうが良いです。ですので、様々なパターンを試して、自分に合う使い方を見つけるようにしてください。
羽毛布団を下にすることのメリットは、空気を多く含んだ柔らかな雲のような肌ざわりの羽毛に包まれて眠ることができる点です。その上にウール毛布を重ねることで重みが増しますので、重い寝心地が好きな方には快適に感じられるでしょう。
ウール毛布を下にすることのメリットは、ウールは吸湿速乾、保温性に優れているため、汗かきな場合でも体温調節がしやすいことです。ウールと聞くとそれだけで暑い、厚いとイメージする方も多いのですが、いざ使用してみることでその快適さがわかります。

 

 

ウール毛布の注意点

ウール毛布を使用したことは無くても、ウールのセーターは持っている、という方は多いと思います。ウールは手入れが難しい、そういった声もよく聞かれますよね。
ウール毛布を手に入れる際には、購入時にお手入れ方法を確認しましょう 。成人以上の方は寝具を汚すことは少ない場合が多いと思いますが、お子様がいらっしゃる場合は、良く汗もかき、不慮の汚れが付くこともあります。洗濯や手入れ方法は気にしておいたほうが無難でしょう。

ウール毛布の使い方 まとめ

・ ウール毛布の特徴は暖かい事! 吸湿速乾性に優れている! 防臭機能にも優れている!

・ 毛布は掛け布団の上に載せて使おう!

・ ウール毛布のお手入れ方法を確認しよう!