寝具のプロが教えるベッドマットレスのメンテナンス

寝具のプロが教えるベッドマットレスメンテナンス

皆さんは今、ベッドマットレスを使っていますか?これから購入しようと検討中ですか? 今使っている方も、これから使う方も知っておいていただきたい、マットレスのメンテナンス方法をお伝えします。



マットレスの特徴


大きい、重い。この2点がまず大きな特徴です。人が横たわり、寝返りを打ちながら使用するマットレス。もちろん、自分よりも大きいですよね。1人で持ち上げることができる方もいらっしゃるかもしれませんが、なかなかの一仕事です。
重さがあり、特にスプリング式やポケットコイル式のマットレスは、マットレス内部がばねで出来ているため、フォーム式のマットレスよりも重量があるものが多いです。 このように大きくて重いマットレスは丈夫でしっかりしていますが、毎日使うとへたってきます。
意外と、人は決まった場所で寝るものです。決まった場所で寝続けると、その場所にへたりや劣化が出てきます。どんな寝相の方でも、枕元や腰やおしり辺りのへたり具合は大きいと言えます。
また、意外と見落とすのがへりの部分。ベッドは眠るだけでなく、ソファーのように気軽に腰かけることも多いですよね。ですので、マットレスのへりや角の部分は意外とへたりが早いです。

ベッドシーツ シングルサイズ セミダブルサイズ ダブルサイズ ベッド用ボックスシーツ 洗えるベッドシーツ

基本のメンテナンス


マットレスを長く美しく使用するために、マットレスの上下左右を定期的にローテーションしましょう。表裏に差がないマットレスであれば、表裏もローテーションして入れ替えてあげてください。
定期的な入れ替えで、マットレスのへたりと経年劣化をまんべんなくしてあげて、特定の場所だけが傷んでいくことを防げます。 1か月に一度程度のペースでローテーションできることが望ましいです。少なくとも、寝具を季節に合わせて衣替えするタイミングで、マットレスの位置変更をしたいものです。



湿気を逃がすメンテナンス


マットレスは、湿気を多く吸収しています。毎朝起きて、掛け布団を綺麗に掛け直して、さらにベッドカバー用の布などを掛けて、と、毎朝ベッドメイキングをしていますか?部屋の見映えは良く、美しいですね。
ただし、マットレスに常に何かが掛かっている、常に誰かが眠っているという状態はあまり良くありません。定期的に風通しのメンテナンスをしてあげましょう。
ベッドを壁際に配置している場合は、ベッドを壁に立てかけてあげます。常にベッドの上に同じ状態で置き続けるよりも、多少は動きを加えてあげたほうが、マットレス内の湿気も無くなります。
壁に立てかけるメンテナンスが難しい場合は、扇風機やサーキュレーターなどの送風機の風を、マットレスに一定時間当ててあげるといいでしょう。タイマーセットで1時間程度でも充分です。その際は、掛け布団や毛布は持ち上げて、風がマットレス本体によく当たるように調節しましょう。
もしくは、ベッドの下に除湿剤を置いてあげてもいいです。湿気が溜まると匂いもこもりますし、ダニなどの温床にもなりかねません。風を通してあげるメンテナンスは、季節を問わず行いましょう。

敷布団 マットレス 高反発 折りたたみ おすすめ ベッド シングル セミダブル ダブル 腰痛 洗える 抗菌防臭

ベッドマットレスを動かす時の注意点


マットレスだけでなく、ベッド本体や大型の家具などは、2人がかりで動かしたほうが安全です。特にスプリング式やポケットコイル式のマットレスは、1人で動かすのは難しいかもしれません。ダブルサイズやそれ以上のサイズは、2人がかりでもなかなか大変です。
マットレスのローテーションや風通しのメンテナンスの時に動かす時は、思っている以上に場所を取ります。周囲の家具にぶつかったりしないよう、注意してください。 部屋でのベッドの配置は、そもそも動かすことを前提にしたほうがいいでしょう。
マットレスを手に入れる時から、お手入れできるかどうかを意識して選んだほうが良いでしょう。メンテナンスは、マットレスのためにも、眠る自分の体のためにも大切なことです。経年劣化した場所で寝続けると、体に合っていたはずのマットレスも合わなくなってきます。ローテーションをしながら長く美しく愛用しましょう。



ベッドマットレスを買い替えるペースはどのくらい?


マットレスを定期的にローテーションし、風通しを良くし、お手入れをして手をかけてあげても、毎日使用する物なので劣化し、へたってきます。特に買い替えるべき年数は決まっていません。
最近なんだか寝心地が変わってきた、なんだか熟睡できない気がする、そんな気持ちになった場合は体のメンテナンスと同様に、寝具の見直しやマットレスの買い替えを検討しても良いでしょう。
体重の軽いお子様でも、6年以上使った場合は買い替えて良いと思います。幼少時から使用している場合は、進学のタイミングなどで買い替えることをお勧めします。 また、1台のマットレスに複数名で眠っている方や体格の良い方や、体重が重い方は、マットレスのへたりも早いです。5年も使用したら買い替えを検討して良いでしょう。
特に寝心地は変わらないし、不満もないけれど何となく買い替えたほうが良いかなと考えていらっしゃる方は、まずは家具屋さんでマットレスを試してみて、横になってみてください。その時に、寝心地が自宅のものとあまりに違う、やっぱり買い替えたほうが良いかもしれないなどと気付くきっかけにもなります。


マットレスメンテナンスの4つのポイント

・ マットレスを定期的にローテーションしましょう!

・ マットレスの湿気をなくすメンテナンスをしましょう!

・ マットレスの配置を工夫しましょう!

・ マットレスの買い替えは5年を目安に検討しましょう!