寝具のプロが教えるベッドマットレスの選び方

寝具のプロが教えるベッドマットレスの選び方

ベッドの上に載せて使う、マットレス。どう選んだらいいかわからない、違いがわからない、そんな声をよく聞きます。

マットレスは、124時間のうちの、6時間や7時間もの時間、使うものです。よく検討してから決めましょう。

ここでは、マットレスについての知識、マットレスの選び方を紹介します。

 

ベッドマットレスにはどんな種類があるの

マットレスは、大きく分けると3種類。ポケットコイル式、スプリング式、フォーム式があります。ポケットコイル式とスプリング式はどちらもコイル(ばね)が使われています。ばねとは、針金を筒状にくるくると丸めたもの。

 ポケットコイル式は、ひとつひとつポケット(袋)に包んだコイルたちを敷き詰めています。コイルの数が多いほど、コイルひとつひとつが、小さく細いです。

 スプリング式は、コイルは包まれておらず、全部繋がっています。針金で編まれたベッドの枠の中にコイルが並んでいます。フォーム式は、一言でいうと、スポンジのようなもの。低反発、高反発など、いろいろな種類があります。

価格は、ポケットコイル式とフォーム式は高価なことが多く、スプリング式は安価なことが多いです。

 

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マットレスの種類の違いは?

ポケットコイル式のマットレスは、コイルがひとつひとつ独立しており、寝た時にマットレスが体型や体重に合わせてなめらかに沿います。コイルの数が多いほど細いコイルを使用するため、柔らかく感じる方が多いです。硬めの寝心地がお好みの方は、コイルの数が多すぎないものを選ぶといいでしょう。

スプリング式のマットレスはコイルが繋がっているので、重心がかかった部分に対して、くの字に、谷のように凹みます。ボヨンボヨンと弾むような感触があります。
マットレス表面が全体的に凹むので、へたってしまうのは早いと言えるでしょう。フォーム式は、低反発のものは、柔らかくしっとりとした感触でよく沈みます。高反発のものは名前の通り反発が強いので、体を支えてくれます。

フォーム式のマットレスはコイル式と異なり、三つ折りなどで畳むことができる形状のものが多いのも特徴的です。

 

 

ベッドマットレスはどのサイズがいいの?

マットレスのサイズは、幅が小さいものから順に8298120140(単位:cm)が一般的に使われています。

そのうち一般的にシングルサイズと呼ばれるマットレスは、幅が98cmのもので、老若男女問わず、1人で寝るのに適したサイズと言えます。幅82cmや、シングルサイズ98cmのマットレスの長所として、部屋で場所を取らないこと、同じものを2台並べれば大きなマットレス1台のように使えることが挙げられます。

 2台を家族で川の字で使い、子どもたちが大きくなったら分けてそれぞれの部屋で使わせて、夫婦用に大型のマットレスを買いなおす、なんて使い方もいいでしょう。短所として、寝相の悪い方は落ちてしまったり、並べて使う場合は境目が気になることもあります。

セミダブルサイズと呼ばれる120cmのマットレスの長所は、1人で寝るのには広々と使え、2人でも使えることが挙げられます。短所としては、部屋が大きくない場合は、圧迫感を感じる場合があります。

ダブルサイズと呼ばれる140cmを超えるマットレスの長所は、広々と足を広げて心置きなく眠れて、開放感があることが挙げられます。大人2人に子供1人の川の字でも寝られるでしょう。ペットが添い寝したい場合も、ストレスなく眠れるはずです。

短所としては、引っ越しが多い方は、間取り図によっては搬入が難しい場合があります。購入時にも引っ越し時にも、搬入の経路をよく確認する必要があります。もしくは、畳むことができるタイプのマットレスを選んでおくといいでしょう。

 

 

睡眠と体の悩みを思い出そう

 

今使っているマットレスや寝具はどうですか?

まず、今使っているマットレスが柔らかすぎる、もしくは硬すぎることに悩んでいる人は、突然真逆の感触のものを選ぶのは止めたほうが無難です。

体が変化についていかす、体が痛くなることがあります。次に、腰痛持ちの人、肩が痛い人は、やや硬めの、体を支えてくれるものを選んだほうが良いでしょう。筋肉質な方や運動を好む方も、高反発などの硬めのマットレスがおすすめです。

また、今まで布団を床に敷いて寝ていた、という人も柔らかすぎない感触のものが良いでしょう。最後に、華奢な方やお子様などは、柔らかい感触のものがよく眠れる場合が多いです。

ポケットコイルの、コイルの量が多く密度が高いものや、低反発のマットレスがおすすめです。ふわふわして、安心感があります。

 

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ベッドマットレスはどれを選べばいいの?

自分の悩みに合わせていくつか候補を選んでから、予算に合わせて絞っていきましょう。

マットレスは、高価であれば良質、安価であれば粗悪というものではありません。また、試す際の体調や気持ちによっても変わってきます。購入に向けて複数のマットレスを比べる場合は、午前中、食後、などシチュエーションを決めて試しましょう。

 

マットレスは、人が使っているものが自分に合うとは限りません。自分に合う、自分だけのお気に入りの寝心地を探してみてください。

マットレス選びの4つのポイント

・ マットレスの形状・種類を決めましょう!

・ マットレスの種類の違いを知りましょう!

・ マットレスのサイズを決めましょう!

・ 自分の体形や体質でマットレスを選びましょう!