寝具のプロが教える羽毛布団の使い方
みなさん、毎日お使いのお布団を正しく使えていますか?
お布団は家電製品やパソコンなどのように取扱説明書もないので、今まで何気なく
誰に教えてもらうわけでもなく、お使い頂いている方がとても多いです。
寝具専門の製造から販売のプロだから様々なお客様とお話しをして得た経験から
みなさんに羽毛布団の使い方をご説明致します。
羽毛布団を買ってからの使い方
羽毛布団をお店やネット通販などでご購入したその日には羽毛布団は収納バックや段ボールなどで
梱包をされていると思われます。
その収納バックから取り出してすぐに布団を使う事はやめましょう。臭いに敏感な方もいらっしゃいますので、まず開けた時の臭いを確認しましょう。
羽毛布団は密封された状態では、羽毛自体の臭いが抜けにくく臭いがこもる事が良くあります。
一度羽毛布団を取り出して風通しの良い場所で平たく広げて臭いを抜きましょう。
次に羽毛布団は密封された状態なのでダウンが押さえつけられて空気が含まれていない状態になっています。
この状態では高級な羽毛布団を購入されても本来の暖かさを実感できない。なんて、もったいないことになります。
ではどうすれば良いのか?
羽毛布団を広げて空気を入れる様に軽く振って下さい。
次に羽毛布団をマス目ごとに軽くつまんで空気を入れてください。
さらに軽くたたくことでふっくらと空気を含んだダウンがマス目一杯に盛り上がってくれば問題ありません。
こういった作業を行うことで本来の羽毛布団を快適に心地よくお使い頂ける事が出来ます。
羽毛布団には上下があるの?
こういったお客様の声を頂くことがあります。
いつも足側に使っている箇所が顔側に来るのは気持ちが良くないので上下が分かるようにしたいという気持ちから
こういったご質問があるのかと思います。
掛布団については基本的に上下の区別はありません。
上下を区別するには柄のある掛布団では柄の方向性で判断できることが出来ますが
無地の掛布団ではそういった方向性の判断が出来ないと思います。
無地の掛布団では品質表示を目印にしましょう。とご回答させて頂いております。
掛布団には必ず品質表示という洗濯マークや注意事項などを表示したものが付いております。
この品質表示を基に上下を判断出来ますので、無地の掛布団をお使いで天地を気にされる方にはおすすめの方法です。
掛布団カバーは必ずお使いください。
羽毛布団をお使いの方で掛布団カバーを使わずに寝ている方が意外といらっしゃいます。
掛布団カバーはなぜ必要なのかをご説明いたします。
人は寝ている間にコップ2杯分の汗をかくと言われています、その汗がそのまま羽毛布団に付着すると
どうなるでしょう?
羽毛布団に付着した汗が原因で嫌な臭いが消えない、汚れて布団が黄ばんでくる、布団の中身の羽毛が汗を吸ってしまい
傷みやすくなるなど、汗が原因で快適な眠りが妨害されることになりかねません。
掛布団カバーを使わずに羽毛布団をお使いになると側生地の痛みが激しくなり、本来の羽毛布団の寿命を縮めることにもつながります。
掛布団カバーを使う事で保温力もアップします。
羽毛布団は中身の羽毛に暖かい空気の層が出来ることによって暖かいと感じられます。
その暖かい空気の層を逃がさないようにする役目も掛布団カバーにはあります。
羽毛布団の側生地だけでは暖かい空気の層は逃げやすくなりますが掛布団カバーで羽毛布団を覆うことで暖かい空気の層を
逃げないようになり保温力が持続します。
今、掛布団カバーをお使いでない方は掛布団カバーをお使い頂くことをおすすめ致します。
まとめ
羽毛布団を購入したときにやるべき事
臭いを確認して臭いを抜く
羽毛布団の中身のダウンに空気を入れてふっくらさせる
羽毛布団の天地を考える
掛布団カバーは必ず使う
掛布団カバーは汚れ防止や羽毛布団の寿命、保温力アップの機能